今までのハイライト 2004 7月


04.07.05

今週も、先週に引き続き忙しい1週間でした。
といっても、仕事ではなく、夜の行事がビッシリとつまり、大変でした。


月曜の夜は、
5年前に設計した、美園の地中海レストラン『ティパサ』で、なんと、ベリーダンスのショウがあるから、と誘われて行ってきました。はじめて見る魅惑的で官能的なおどりに、始めのうちは、どこを見て良いのか焦点が合わずに(ナントも挑発的なコスチュームに焦点が合いすぎたため・・・???) 戸惑いましたが、しばらくするとジプシーに共通する『哀愁』を感じられるようになり、以前、ここで聞いたモンゴルのホーミーの音色と、先週、蘭越で聞いたチャランギの音色がダブり、そのうち江差追分の底流に流れる『哀しみ』と共鳴してきたのです。

それにつけても、この店の持つ不思議な『包容力』には、脱帽です。それはきっと、N夫妻の深い『包容力』によるものに違いありません。  5周年、おめでとうございます。
ティパサのベリーダンス

火曜の夜は、
JIAの正副委員長会議で、
カタログの経過報告と発売後の広報活動や販売企画の協力をお願いしました。
いよいよ今週の土曜日7月10日発売です。


1日置いて木曜日には、
Zオフィスのお披露目のパーティーに招かれました。
東京の本部から、統括の責任者がいらして,
全国統合されたこの部署の誕生秘話を始めて聞き,
大変な工事に参加できたことを改めて誇りに感じました。
宴がはじまり,次々と来賓や担当の方々に、
ねぎらいとお褒めの言葉をいただき、
工事担当の0さんと
「よかったね、うれしいね、休みなしの疲れも、吹っとぶよね」
と感激して,薄野に出て,朝帰りしました。


金曜の夜は,
JIAの住宅部会主催の『住宅賞』のノミネート作品を紹介するスライドレヴューがあり、
蘭越のIさんの家が、ハルニレ賞にノミネートされ、発表しました。

若いフキノトウ賞の4人がプレゼ・内容共に頑張っていて,
たいそう盛りあがり、6時から始まったレヴューが、
終わったのがなんと11時半になってしまいましたが、
80人ほどの聴衆は,最後まで熱心に聞いてくれ,
久々に、建築の熱い息吹きを感じた夜でした。
またまた,感激して,朝帰りです。
もうフキノトウじゃなく、ハルニレなんだから・・・・・。
住宅賞スライドレヴュー

土曜日は,昼に上遠野 徹先生の『JIA・25年賞』の受賞記念講演を聴き,
建築の設計を持続する《姿勢の良さ》に身の引き締まる思いでした。

その後のパーティーは失礼して,
夜は,K24のSさんの打合せをしました。
これは、仕事です。


04.07.05.

先週・今週と行事が多く、ハイライトの原稿が遅れてしまいました。

ハイライトのハイライトは? 
なんといっても、
蘭越のIさんちの《夏至の日のローソク・コンサート》です。

7月21日の夕方、6時から、
手づくりのおむすびや焼き鳥を食べながら、
前座?(失礼!)のハーモニカとギターのなつかしいフォークソングを聞いているうちに、
だんだんと日が落ち始め、いよいよローソクに灯が点り、
コンサートがゆっくりと始まりました。

演者は、福井岳郎さんといって、
洞爺湖の湖畔に住んで音楽活動をしている、
チャランギというアルマジロの甲羅でつくった楽器の演奏者です。
中南米の民族音楽をベースにした曲目に、
やわらかい福井さんのこえと共鳴するような、始めて聴いたのに懐かしい、
チャランギはそんな音色でした。

外が暗くなるのに反比例して、
ローソクの灯かりが、輝きを増してゆきます。
そこはもう、日本ではなく、中南米、
いや、しいていえば、福井岳郎の世界です。

最初のうちは、ローソクの廻りしか見えなかったのが、
目が慣れ始めると、だんだんと家の全体が見えるようになってきます。

『茶の間』から一段上がった、
『板敷』を舞台に見立て、『茶の間』が桟敷になり、
『中の間』『上の間』『回廊』も観客で埋まり、
演者と一体になり、江戸の芝居小屋のようです。

舞台の上の『前の間』には、
リズムに誘われて元気を持て余しはじめた子供達が集合して、
手摺越しに下を覗き込んだり、子供同士で踊り始め、
さらに興にのったふたりの子は、階段を降りて、舞台で踊り始めました。
打楽器のすこしオドロオドロした音色に、子供が泣き出すと、
すかさず、演目を優しい曲に急遽変えて、泣き止ましてしまう。
こんなライブなライブ、はじめてです。

福井さんは、どんなに激しい曲目でも、
空気を押込めるように、あわてずゆっくり?
足を踏む独特なリズムのとり方は、ジャズやサンバとは違い、
まるで太極拳のような永劫の時間が感じられ、
神秘的に映ったのが印象的でした。

わずか1ヶ月足らずで、
このような素晴らしい集まりができたことに、
驚異を感じると共に、この地域の持っている力に、
無限の可能性を感じました。

ホークソング演奏風景       チャランギ演奏風景       板敷ではしゃぐ子供達

ちょうどこの日に、H学園の許可通知が認可されました。
6ヵ月かかりました。


04.07.12

お待たせしました,やっと、先週のハイライトです。

月曜に東京の家族とわかれ、
夜、札幌に帰ったと思ったら,水曜日にまた、ファーム冨田で打合せ。
来年度の構想を話し合いました。
咲かせた花を,『もっと良く見てもらいたい』という、
飽くなき情熱は,やっぱり、会長(富田忠雄氏)ゆずりです。
また来年も,《花人》のお手伝いができると思うと、うれしくなります。

ラベンダーまっさかり!ファーム富田


午後に東神楽の土地をN夫妻とみて、解体の最終打合せ。
土地の本契約も終わり,今日、ふたりで法務局にいき,
登記の手続きをしてきたそうです。
これでやっと、ふたりの土地になったわけです。
土地捜し・契約・登記、ひとつひとつを、ほんとうにふたりで、
喧嘩しながら仲良く、一歩づつすまいづくりを進めています。

解体の打合せは,
『古い納屋を残すか』、『解体して、古材として利用するか』
なかなか決めかねましたが,
『今の風景にとって、納屋の存在は大きい』という見解は共通していたので,
『一冬は,ようすを見よう』ということになり、
とりあえず,一命をとりとめました。

木・金と札幌で仕事をし、土曜日には、また旭川です。
9年前に、北海道新聞に『木とことわざ』というコラムを、
10回連載した時に担当してくれたKさんが、
旭川から士別に転勤するのを機に、
札幌に家を建てることにしたので,
相談に乗ってほしい、というのです。
いままでは、ずっと家族一緒に移動していましたが、
長女が高3・次女が中3なので、
今回はさすがに「一緒に・・・」とは言えなかったようです。
そこで、前からもとめていた札幌の土地に家を建てて家族が引越し,
自分は,はじめての単身赴任に、意を決したようです。

当面は,奥さんと4人姉妹の《女の園》です。
さて、『お父さんの,運命や如何に?』
乞うご期待!!!

常盤K邸敷地写真


04.07.21

またまた1週間、穴をあけてしまいました。
とりあえず、先々週のハイライトから、お届けします。

なんといっても、《建築家カタログ》の発売が、
ハイライト中のハイライトです。

丁度7月10日は、東京から母親と兄妹夫婦が来道し、
旭川空港でうちの家族と合流して、
フラノに行くことになっていたので、
途中の本屋で買おうと思いましたが,
やっぱり,こちらで考えるほど、メジャーではなく、
とうとう、旅先では買うことが出来ませんでした。
それでも、最初の書店からの注文で,
1000冊を越えたので,「なかなか好い出足です」
と、取次店に言われ,ホッとしました。

どんどん売れて,再販になり,参加した建築家全員が,
《行列のできる設計事務所》になり、《北海道のいい住まい》が、
どんどん増え,《北海道の街》が住み良くなれば「いいのになー」・・・・・
まずは、本が売れることが,先決です。

自分で言うのもなんですが、《これから家を建てる人》だけでなく、
《既に建築家と住まいづくりした人》も、
『そうそう,そうだったなー』とか、『エッ,エッ,ほっ本当ー?』
という楽しみもあると思いますので,ぜひ買って,
建築家の宣伝に、一役買ってください。
なんといっても、経験者の一言が、《一番》ですから・・・。


そんなわけで、先々週の週末は,
ラベンダー満開のファーム冨田と、
とうとう見られなかった後藤美術館の新館を、
父親の写真を持って,家族旅行してきました。


それから、又,残念な報告です。
JIAの住宅賞の発表がありました。
またまた、次点でした。
毎回、次点に甘んじそうです。

ハルニレ賞は,
小室さんの《蘭越アグ・デ・パンケ農園の住宅》でした。
『完全に,話術の負け』と、負け惜しみをしております。

それにしても、住宅大賞であるハルニレ賞の1・2位が蘭越に建っているとは、
すごいことです。
蘭越パワーを感じます。
以上,報告、終わります。


04.07.28

K24のSさんの計画が、かなり具体的になってきました。
たくさんある奥さんの夢を、現実の夢に置きかえる作業なので,
ひとつ、ひとつ、大事に形にして行きたいと思っています。

これから、資金計画と実施計画を、平行して進めて行きます。
懸案だった水廻りも、かなり明るいオープンな空間になり,
となりの予備室との組合せで,おもしろい使い方が出来そうです。
1/50模型写真
 
左側がLDK          コートの部分

東神楽のNさんの解体工事が土曜日から、N夫妻立会のもとに、
始まりました。あいにく、急用のため,私は立会えませんでしたが,
事務所の河村君に行ってもらいました。
現在の状態が気に入って手に入れた土地なので,
『なるべく機械の傷跡を残さないように』という、
むずかしい注文に、請負ったK組も、てこずったと思いますが,
なんとか意を汲み、丁寧な仕事をしてくれたようです。

自分で確かめてないので,『Nさんたちの報告によれば』、です。
土地購入を、《第一歩》とすれば、今回の解体工事は,
さしずめ、《第二歩》といったところでしょう。
今回は,《解体》という、《負》の作業だったにもかかわらず,
Nさんから送られてきた写真からは,Nさんたちの夢が,
大きく広がり、二歩も三歩も前進したような印象を抱きました。

解体開始時の写真      解体終了後の写真

先週のハイライトで昨年12月6日にお知らせした,
奈井江のHさんの改修工事が無事終了しました。
奈井江川の河畔という好立地なのですが、
1年を通して湿度が高いせいか,
木の傷みが思いのほか早かったので,
7年目の化粧直しです。
これで、当分手がかからなくなりそうです。
玄関ポーチの引き戸も、指一本で動かすことができ,
冬の強風が待ち遠しいくらい、頼もしく,素敵にできました。
←塗装後の写真

新設の引き戸       引き戸開いたところ     当初のスケッチ