| 2010.10.02
 
 釧路から孫のヤックンが来ていたので、秋分の日の
 23日に会って近くのホテルで、お昼を一緒に食べました。
 その後、少し時間があったので、植物園に行きました。
 北大の学生時代に、『今日は天気がいいから、植物園で
 授業をするゾ!』と越野先生の移動ゼミ以来、38年ぶりの
 ような気がします。あの頃から見るとずいぶん整備が行き
 届き、余りに気持ちの良い環境に、都会の中心にいることを
 忘れてしまいます。
 改めて建物を見ると、中條精一郎が設計した建物があるでは
 ありませんか。中條精一郎は、明治・大正の著名な建築家で、
 代表作には慶応大学図書館や山形県庁舎などがありますが、
 それよりも、作家:宮本百合子(元共産党書記長:宮本賢治の妻)
 の父という方が判りやすいかもしれません。なんと、札幌農学校
 の講師として赴任し、校舎の設計も複数していたようです。
 その後ケンブリッジ大学に留学し、帰国後慶応大学図書館の
 設計をしたあと、数々の事務所建築を設計し、日本のオフィス
 ビルのプロトタイプを作りました。
 植物も、比較できる記憶はありませんが、当時よりも立派に
 大きくなっているはずで、大地から堂々と根を張って大空に
 伸びゆくさまを見ると心洗われます。古代縄文時代が偲ばれる
 ような気配が残り、札幌の大事な遺産だと思いました。
 
 
    
 
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