2009.5月の先週のハイライト

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09.05.12

連休前後に、慌ただしく二つのプロジェクトが始まりました。

一つは、ヒラフにある《グラウビュンデン》という、
舌を噛みそうな名前(失礼!)の『おやつとサンドウィッチのお店』
の改修工事です。

《グラウビュンデン》というのはスイスの南にある州の名前
だそうです。有名なサン・モリッツやダボスといった
ウインターリゾートの街のある州です。そういえば、ヒラフは
『東洋のサン・モリッツ』と呼ばれていたことを思い出しました。
いまは可愛らしい雰囲気のお店ですが、改修の結果
『東洋のサン・モリッツ』に大変身出来るかな?
7月のオープンを、ぜひ、楽しみにしていて下さい。
《グラウビュンデンHP www.graubunden.jp》




二つ目は、15年程前、大谷地に設計した理髪店の改修工事です。
(今までの設計:参照)

25年前に設計した前のお店で使っていた洗髪台が、
そろそろ換え時になったのを期に改装することになりました。
5年前の改修の時(先週のハイライト:04/06/14参照)は
『お菓子屋さんのように可愛く』カラフルにしましたが、
今回は、跡取り息子さんの世代に合わせ『シック&モダーン』
にまとめることになりました。こちらは、1週間の工事なので、
5月16日(土)にはオープンの予定です。
東北通りを通る方は注目してください。






09.05.21

先週のHLで、2つの工事が始まったことはお伝えしましたが、
その1件が完成しました。
日曜日の夜から金曜日の午前中まで、という、
アルクムには珍しい《突貫工事》でした。

その最中の火曜日の午後から木曜日の夕方まで、
3ヶ月前から決まっていた東京出張もあり、
大変な1週間でした。
幸い、現場が大谷地だったこともあり、
千歳の行き帰りに現場を監理することができました。
土曜日の朝から営業再開という、待ったなしの日程でしたが、
関連業者と現場監督の協力で
ナントカ無事に工事を完了することが出来ました。
まずは『ビフォー・アフター』写真を見てください。

▲ビフォー


▲アフター

コンセプトどおり《シック&モダーン》になりましたかどうか?
新装開店のお祝いに、いつもお願いしている
『ジェントル・ツリー』( http://homepage2.nifty.com/gentletree/ )
のお花(造花)をお届けし、接客中だったので
『お水を遣らないでください』
とだけ言ったのですが、3日後に写真撮影のためにお邪魔した時に、
『水を遣ってしまいました』
と言われ、大笑いしました。
でも、近くで見ても判らない程、
生花に近い造花なので仕方ありませんが‥‥。
お店の写真をお見せして創ってもらったので、
とても良くマッチしていました。




東京出張は、早稲田の建築家のOBの集まりの
『稲門建築会』の支部長会議に出席するのが目的でした。
全国10支部から、年に1回集まって、
本部の活動との連携と各支部同士の
情報交換をするための会議です。

来年が建築科創設100周年ということで、
記念行事を計画することになっていて、
支部の対応と協力を要請されました。
36年前に卒業した私などは、若い方から
1/3の《若輩者》ということになります(笑)。
話題は、どの会も共通ですが、
『若手会員の増強』と『会費納入強化』です。

新大久保の理工学部の会議が終わり帰るときに、
丁度、早稲田本校行きのスクールバスが出発するところだったので、
学生たちに混じって飛び乗りました。

おかげで、思いがけずに大隈講堂を訪れることが出来ました。


会議は昼からだったので、前日に上京して、
私の設計の処女作(ナント35年前)でもある
『黒砂の家』にお邪魔することにしました。
建主は高校の先輩のK氏で、18年ほど前に
インテリアの設計をさせてもらった
ブリュッセルのオフィスのオーナーでもあります(私の唯一の海外物件です!)。



今回は、ブリュッセルで蒐集していた家具を黒砂の家に移動して、
もともと蒐集していた李朝を中心としたコレクションと共存させた、
と聞いて見せて貰いにきたのです。
手入れの行き届いた建物もさることながら、
伸び伸びと成長した植物の元気の良さには圧倒されました。



当時、ショールームを探し回って見つけた
ドアノブや照明器具も大事に使ってもらい、
懐かしさが湧いてきました。
5年ぶりの訪問でしたが、
40坪の住宅に蒐集した家具が、所狭しと並んでいましたが、
飾るためではなく、使うために置いてあるせいか、
不思議と窮屈な感じはしませんでした。
コレクションは李朝の家具に始まり、
アールヌーボー・アールデコと続き、
オーレヴァンシア(1903〜85)
フィンユール(1912〜89)
ハンスウェグナー(1914〜2007)など
デンマークを代表するモダンデザイン家具に限定されています。
ウェグナーの椅子などは、まだ埃を被った状態でした。
いずれも、オリジナルシールが張ってある
『由緒正しい』家具ばかりです。

  
  
   K氏の椅子コレクションの数々
吹き抜けに露出した松梁も、35年の年月で
《風格》が出たようで、『それなりに』怱々たる
アンチーク家具と同化しているようでした(笑)。

K氏が結婚を機に、大学を卒業して間もない私に、
新居の設計を任せてくれたのですが、
その時には、このような使い方をするとは思いもよりませんでした。
今考えると設計を受けた私も無謀でしたが、
任せたK氏の大胆さは驚愕物です。

『建物は使う人によって寿命が決まる』ということが、
35年という年月を経て、改めて、
身に沁みて感じさせられた出来事でした。 
K氏に、感謝!!!


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